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2007年08月08日

北岳を越えて!

8/4(土)深夜2:30 甲府駅前のバス乗り場。
ベンチにゴロンと横になり、見上げた空には半月が煌々と輝いていた。

今回は珍しく電車での山行。
長年心の中にあたためていたあのコースを、
2日間で踏破して下山するプランだ。


kitadake20070804-005.JPG


やってやれないことはない。できるはずだ。やるのだ!

そう自分に暗示をかけながら、浅い眠りについた。。。

4:00の甲府発のバスに揺られ、広河原へと向かう。
ここ2ヵ月くらいの疲労がたまっているのか、
眠くてたまらず、バスが揺れるたびにゴンゴン頭を
窓にぶつけながら眠り続けた。

6:10バスが広河原に着いた。
おにぎりを食べてしっかり腹ごしらえ。
なんせ今日は天下第二位の高峰、北岳を越えていくのだ。

甲府で見た月も虚しく、北岳は厚い雲に覆われ、
広河原付近は風がゴーゴーと音を立てて吹きまくる
あいにくの天候。


kitadake20070804-001.JPG


まっ、雨が降っていないだけ感謝しなくちゃ。
そう思いながら6:40に吊橋を渡って登りはじめる。

すでに大樺沢の山道は渋滞気味。
いくつかの団体をかわし、大樺沢二俣の手前、
樹林帯が途切れて視界の広がるポイントで
思いもかけぬものに遭遇。


kitadake20070804-002.JPG


雪渓である。
今年は残雪が多いと聞いていたが、こんなところからとは。。。

8:30二俣到着。
依然太陽は顔を出す気配なく、雪渓を渡る風は
ひんやりを通り越し、強く、寒い。

カンカン照りよりは登りやすいが、
夏山の盛り上がりにかけるなぁ・・・

ここから久しぶりに八本歯のコル方面へと
雪渓を横切っていく。


kitadake20070804-003.JPG


一歩一歩足を運び、高度をあげていくと、
下から見上げていたガスの中に入ったようで
ほとんど視界がなくなってきた。

八本歯のコル、10:30到着。
視界20mもなく、見通しが悪い。
風がビュービューと激しく吹いている。


kitadake20070804-004.JPG


北岳山荘へのトラバース道をわけ、北岳の稜線にあがると
どっと西風が襲ってきた。
あまりの風圧に、よろめく登山者続出。

予定ではここにザックをデポして、軽〜く北岳山頂を
往復するつもりだったが、
ザックすら吹き飛ばされそうなイキオイで、
そのままかついで山頂を目指す。

11:30山頂。やはり360度の真っ白け。


kitadake20070804-005.JPG


早々に撤退し、北岳山荘への稜線を慎重に下る。
12:30北岳山荘到着。
風を避け、行動食と水で補給。

ふだんならこのあたりでおもむろにテントを設営し、
ビールでも飲みながらくつろぐところだが、
今回は違う。

目標を高く、遠く持てば、頂とて通過点。

今日は心構えが違うのだ。
体力・気力ともまだまだいける。

10分ほど休息をとり、再び烈風の中へ。
さて、ここからが本番である。

間ノ岳への稜線で風は激しさを増し、
ときおり足がすくわれそうな突風に見舞われる。
チームマイナス6〜7%参加への成果か(笑)
カラダが風に持ち上げられそうだ。

全く先の見えない登りにやや疲労を覚えながら
やっと間ノ岳(3189m)山頂にたどりつく。


kitadake20070804-006.JPG



当然視界はなく、すごすごと山頂標識だけを撮影し、
早々に出発。

ここで西へ進路を転換。
そう、三峰岳への稜線から、熊の平まで行くのだ!
ここは初めて歩く道である。

1時間弱で三峰岳(2999m)。
山頂でひさしぶりに人と会う。


kitadake20070804-007.JPG


今朝、北沢峠を出発して、仙丈ケ岳を越え、仙塩尾根を
ここまできて、農鳥でテントを張るとのこと。
なんたるツワモノよ。

お互いにあまりのんびりもしていられず、
早々に出発。

ガレ場のトラバース、だだっ広い尾根の砂礫の大地をすぎると
樹林帯に入ってきた。


kitadake20070804-008.JPG


ぐんぐん下ったところで、熊ノ平小屋がガスのかなたにうっすらと
みえたときにはさすがにホッとした。

長い長い初日の縦走は無事に終了である。
広河原から都合10時間弱。
よくぞテントを担いで頑張った。

明日のさらに長い道程に備え、速攻でテントを張って休まねば・・・。

熊ノ平の夜 〜山のペンネメキシカン風〜 に続く・・・)


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タグ:北岳 登山 縦走
posted by げんさん at 06:55 | 東京 ☀ | Comment(6) | TrackBack(0) | 北アルプス 夏山 秋山 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
うわー(@@)
1日目で熊の平ですか?!
で、2日目に下山?!
しかもテン泊装備で?!
げんさん、ものすごい健脚ですねー。
おつかれさまでした。
でも、熊の平でテン泊とは、やはり拘りますね(笑)
肩も熊もまだ張ったことないですけど、どっちもよさそうだものー。

ところで、八本歯のコル方面って、アイゼン必要なくらいまだ残雪残ってましたか?
Posted by まゆ太 at 2007年08月08日 12:26
10時間ですか?!それも北岳を登って!!それもテントしょって!!
げんさんすごいなぁ・・・。
それにしてもこういう展望の無い稜線歩きって何を考えながら歩いてますか?
果たして展望は開けるのか?続編に期待してます。
Posted by さくらちとせおー at 2007年08月08日 14:03
さすが、南アルプス。
長いですね〜しかし10時間!テント背負って歩くなんて
すごいです!!
途中で出会った、朝北沢峠を出発して、仙丈ケ岳を越え、仙塩尾根をから
農鳥でテントを張ると言う人もすごいですね〜

南アルプス強者が多いです(^ω^)
Posted by じもら〜 at 2007年08月08日 21:01
>まゆ太さん
おはようございます!
コメントありがとうございます!

熊の平でテント・・・
永年の夢でした(←小さい夢だ・・笑)

 >ところで、八本歯のコル方面って、
 >アイゼン必要・・・?

全然大丈夫です。
二俣付近のみ滑らないように気をつければ、
上部は土の部分をへつって歩けます。
Posted by げんさん at 2007年08月09日 04:20
>さくらちとせおーさん
コメントありがとうございます!

視界のないときの山歩き・・・
今回はあまりに風が激しく、考える間が
ほとんどなかったです・・笑

いつも(危険を感じないとき)は、
仕事で行き詰っていることや、生き方で
行き詰っていることを考えることが多いです。

この後の展望は・・・
また明日(笑)
Posted by げんさん at 2007年08月09日 04:23
>じもら〜さん
おはようございます!

今回はかなり気張りました。
のちほど明らかになる強力な「にんじん」が
ぶらさがっていたので・・・笑

さすがに三峰岳であの時間に人に会って
その人が北沢峠から農鳥・・・って
ビックリしましたよ。
Posted by げんさん at 2007年08月09日 04:25
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