かねてから行きたかった、安達太良山。

初の安達太良山は、奥岳温泉から安達太良山に登り、野地温泉までの縦走コースだ。
東北新幹線で、郡山駅へ向かい、そこから在来線で、二本松駅へ。

駅前のバス停から、奥岳温泉への直通バスに乗り込み、1時間あまり。
登山口の安達太良ロープウェー山麓駅に到着。

奥岳温泉の横にある登山カードポストで計画書を入れて、

林道を、くろがね小屋方面へと歩き出す。

しばらくすると、安達太良山への直登ルート(ロープウェー山上駅方面)とくろがね小屋への分岐。

道を左にとり、スキー場の中を歩いていく。
すごく道がわかりにくいのだが、登っていくうちに、なんとなく道らしくなってきて、

スキーリフトの左横に、ひっそりと山道があるのを発見。

ここから急登が始まる。

ぐいぐいと高度を稼ぐように登り、

やがて、安達太良山を望む広い場所に出る。

ほどなくロープウェー山上駅を過ぎ、木道を山頂方面へ。

ここから、登山道はかなり荒れてきて、粘土質ですべる道に、数日前に降った雪が溶けて、沢のようになった道を登っていく。

やがて、岩礫の多い地帯にはいると、前方に安達太良山の山頂が見えてくる。

ひと登りで安達太良山の肩。

まだ雪の残る山頂への岩場を登り、

360度の展望の安達太良山へ登頂。

これから向かう、鉄山方面。

肩まで降りると、広場になっているので、ここで山めしランチ。
ついでに、山頂野点なんかもゆっくり愉しみ、1時間余りまったり。
カラダも冷えてきたので、鉄山方面へと再び歩き出す。

ここからゴールの野地温泉までは、コースタイムで3時間半ほどなので、楽勝ムードが漂っていたのだが、後で思わぬ伏兵にてこずることになる。
縦走路の左手は、安達太良山の爆裂火口。

別世界の風景を見ながら、北へ。

やがて、鉄山避難小屋が見えてきた。

目の前に、目指す箕輪山。

だだっ広い稜線の道をスイスイと進み、しばしの登りで山頂到着。

あとは、最後のピーク、鬼面山を越えれば、野地温泉まで下るだけだ。

箕輪山から見る、鬼面山。(画像の右下のこぶのようなピーク)

楽勝と思って下り始めたのだが。。。

ここから、粘土質の山道と、その上を流れる雪解け水に、翻弄され、ずるずる滑る、転ぶ、笹薮に阻まれる・・・

途中は足の置き場もない、ズブズブ沈む道、両側が笹薮で逃げ場のない水路の山道・・・
どろどろのぐちゃぐちゃになって、疲労困憊。
しかも、誰も歩いていないし。
いつ果てるともわからない、どろどろとの闘いにへとへとになった頃、ようやく鬼面山の姿を再び見る。

異常に疲労した足で、鬼面山の登りにとりついたことには、日が傾きかけてきた。

ようやく、鬼面山山頂到着。

思いのほか時間をくってしまった。
眼下には、東北の峰々の手前に、ぽつんと野地温泉の建物が見える。

そこからは足まかせに一路、温泉を目指す。
最後の下りも、滑りやすい粘土の道に悩まされながら、日暮れ前に新野地温泉へ到着。
大地から噴き出る温泉の蒸気にはや気分は癒される。

あとは、温泉とビールだ!
濃厚なお湯と、ビールの話は、後日の山めし礼讃で。
そして、翌日も縦走は続くのであった。