
残雪の5月や冬山、夏山、秋山は登ったことのある燕岳だが、梅雨の晴れ間の週末に、たぶんはじめての6月の燕岳だ。
金曜日の夜に中央道、長野道を走り、梓川SAで3時間ほど仮眠。
再び登山口の中房温泉を目指して走り出す。
6時前に登山口駐車場に到着したのだが、すでに第1駐車場、第2駐車場は満車。
かろうじて第3駐車場に停めることができた。
6月という中途半端な時期だからと油断していたのだが、梅雨の晴れ間にこんなに燕岳へ人が来るとは・・・
6:20 登山計画書をポストに投函し、中房を出発。

新緑の燕岳登山の始まりだ。

のっけからの急登をこなし、

ひんやりとした山の空気と、溢れる新緑の光に包まれ、とってもいい気持ち。

と、思っていたのは束の間で、うっかりしようものなら、口や鼻から吸い込みそうな大量の虫の発生に閉口する。
夏山でもこんなに大量の虫は経験したことがないかも。
6:50 第一ベンチ。
ここで冷たい山の湧き水を補給。

7:15 第二ベンチ。
7:40 第三ベンチ通過。
と順調に高度をかせぎ、8:05 富士見ベンチに到着。

ここでも虫の多さに、ゆっくりと休憩する気になれず、そそくさと上を目指す。
真っ青な北アルプスの空。

8:30 ほどなく合戦小屋に。

日差しの燦々と降り注ぐ外のベンチで、パンを齧り、水を補給。
この後は、風がなく蒸し暑い尾根の樹林帯を登りきり、合戦の頭へ。
ここからはやや風もでてきて、高山気分で歩いていける。

お約束の槍ヶ岳のお迎え。

いつも雪のある時期に歩くことが多いので、こんなクサリ場があるのを覚えていなかった。

尾根の先に燕岳莊が見えてきて、

槍ヶ岳も大きく姿を現した。

まだ、夏道は雪で閉ざされているので、稜線までのラストスパートは小屋裏の冬道で。

9:30 稜線に飛び出すと、いい風が吹いてきた。
小屋の表に回り、いざ、燕岳山頂へ。

左手には、裏銀座の山々。

北燕岳と山頂の分岐点を過ぎ、

前方に、山頂で写真を撮りあっている人の姿が見えてきた。

9:50 燕岳山頂到着。

前方には北燕岳。

歩いてきたほうをふり返れば、燕山荘と槍ヶ岳。

さて、腹も減って、喉もカラカラなので、少し北燕岳方面へ下った場所で、山めしランチだ。

(この日の2品目)
焼肉のタレ焼きそば
山めしランチの後は、北アルプスの稜線で愉しむ山の野点。

ああ、アルプスの涼風に吹かれて、なんとも清々しい気分だ。
うっかり2時間も山めしランチと野点を堪能し、下山の途につく。

大天井岳のトレイルは、まだ夏道が雪渓を横切っているようだ。

燕山荘まで戻ると、まだ雪の残るテント場にも、ちらほらテントが設営されていた。

山荘裏手には高山植物も咲いて、まさに夏山はもうすぐ。

槍ヶ岳に別れを告げ、

合戦尾根をぐんぐん下る。

12:50 合戦小屋通過。

13:45 第二ベンチ通過。

怒涛のように第一ベンチも過ぎ、やがて緑の中房登山口へ。

14:00 中房温泉登山口にゴール。

梅雨の晴れ間、6月の燕岳。
いいお天気にも恵まれ、山頂での山めしと野点もできて、実質5:40歩いてカラダもスッキリ。
登り下りでずっと思い返していた、今年の上半期の振り返りを、有明荘の温泉に浸かって、ゆっくりとまとめるとしましょうか。