2012年04月11日

白毛門

白毛門。

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この、谷川岳の好展望台である山に、いつか雪のあるときに登ろうと思い続けてはや数年。
ようやく白毛門へ挑戦するときがきた。

3月はほとんど山にいけず、今年も白毛門は逃したか・・と思っていたのだが
雪も多く残っていて、一日だけ仕事も抜けられそう・・・
しかも「快晴」マーク。

休日出勤の土曜日、帰りにガスボンベやら食料を買出し、
ホントは体力面からも電車で行きたかったのだが、自宅に帰り着く時間を考えると
車で突撃するしかない、と早朝の中央道・圏央道、関越道をひた走り、
谷川岳、白毛門の麓、土合駅の駐車場へ到着。
前日に降った雪に埋もれた駐車場に、最後の1台のスペースへもぐりこめた。

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雪山装備を身につけ、7:50土合駅を出発。

白毛門の登山口まで10分ほどの車道歩き。
ここらもまったくの雪景色だ。

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土合橋の手前で山に入る。

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次ぎの橋を渡る手前に、雪に埋もれそうな登山届けのポスト。
しっかり届けを書いて投函。

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すぐに、小さな沢を渡るのだが、ここで絶句。

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自分の足元の雪面から、橋まで落差2メートルくらい。
ステップはあるものの、つかまるものは何もなく、落ちたらけっこう大変なことになりそう。。。
しかも、足場は凍っているし、ということで早々にアイゼン登場。

装着している間に、後続の男性単独さんがいらっしゃり、
何度来てもここは怖いんだよね・・・と言いながら、ピッケルとストックを使い
そのまま降りて・・・

あっ、という叫び声でビックリして下を見ると、
転倒した拍子になのか、ストックは宙を舞い、沢に流されていくのが見えた。。。

まあ、おじさんが流されなくてよかった。。。

よけいにビビりながら、アイゼンを効かせ、ピッケルで確保しつつ
ナイフリッジのような雪の橋を下降する。

渡り終えてほっと一安心。

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のっけから緊張させるなぁ・・・と思いつつ先を急ぐが
後で事件が起きることは、このときは知る由もない。。。

ここからは陽光の雪山ムード全開。

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静かな雪の山道を歩いているだけで、もう気分爽快。
なんて清々しいのだろう。

そこから次第に傾斜は急になり、はあはあ言いながら登るような直登の急登。
振り返るもの怖いくらい。

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しかしこれはまだ序の口なのであった。。。

次第に雪庇地帯へ突入。

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振り返れば、遠くの山々まで見通せるようになった。

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この白毛門、噂には聞いていたが、M系の山なのか、
急な登りが続く続く。

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天気は快晴の予報なれど、いまだ谷川岳は全貌を見せてくれず、
時折、寒々しい風も吹いてくる。
積雪もかなり。

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松ノ木沢ノ頭への最後の雪道。

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登りきると、でたーぁ!!
純白の白毛門!

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なんと美しい白さなのか。
うっとりするような眺めにしばし呆然。

しかし、ここからが勝負どころ。
しばらくすすむと、撤退してきたという女性ひとり。

さらに進むと、谷川岳側の狭いトラバースで
立ち往生しているおじさん二人組みに遭遇。

どうも下りだと、雪面の下にあるステップが見えないらしく、
アイゼンをつけた足が宙をさ迷っている。。。

こちらから見える足場を教えて、なんとか二人は通過。

何箇所か、北側の凍っているいやな感じのトラバースを突破し、
白毛門の最後の大登り。

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上から降りてきた10人くらいのパーティをよけてやり過ごすのだが、
急斜面におっかなびっくりで、こちらが見ていて怖くなる。。。

太陽の日差しが強くなってきて、汗だくになりつつ、
急斜面を登りきると・・

白毛門の頂上はそこだ。

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・・と、頂上直下にこんな鎖場。

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よっこいしょとアイゼンピッケルでのりこえ、
11:00 白毛門山頂到着。

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夢にまで見た、谷川岳の眺め。
雲がすっかりとれて、眩いばかりの光景だ。

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笠ケ岳、朝日岳。

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よくがんばった、とピッケルの記念撮影(笑)

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30分ほどこの景色にうっとりしていたが、
雪面も腐って滑りやすくなるし、そそくさと下山にかかる。

写真ではわかりにくいが、かなりの高度感。

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あの雪庇の稜線を下るのだ。。。

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頂上下の急斜面を慎重に下り終えて振り返る。

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ここまでも相当雪がくさっていて、足をとられ緊張したが、
事件はこの後起きるのだった。

松ノ木沢ノ頭の近くまで下ってきたとき、前方でなにやら人の大声がする。

近づくと、斜面にロープを出しているパーティが。
どうも、このパーティと、その前のパーティから、ふたり落ちたらしい・・・
という直後に現場到着。
落ちた人は二人とも見えず、声もとどかないらしい。。

ロープで救助に向かった人が、ふたりの無事を確認し、
安全なところまで引き上げてきた。

そのパーティの人達は、事故の後、フィックスロープにハーネスとカラビナで
その斜面を全員が降りていた。

だが、後続、単独の私。
みなさんがフィックスロープを使い、しかも後ろ向きに降りているのを見て、かなりビビる。
なにより、「今さっき、ふたり落ちた」現場なのだ。

必要以上に緊張してしまったのか、一歩一歩ステップを刻んでいくものの、
一箇所でズルッと滑ってヒヤリ(汗)

ピッケルでしっかり確保していたので、大事無かったが、
その後はそうとう慎重に下ることになった。

松ノ木沢ノ頭でひとごこち。

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ホントはこのあたりで山めしランチを、と企んでいたのだが
さすがにあの後だけに、安全地帯までこのまま下ることにした。

ぐんぐん高度を下げて、

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最後はまたあのナイフリッジ。

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この関門を乗り越えて、アイゼンをはずし、
緊張と白毛門への往復で腹ペコ、喉はカラカラのカラダに、
ご褒美の山めしを。

もともと、雪山で食べるつもりだったので、カンタンに作れるものを。
準備しているあいだに、こちらもスタンバイ。

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プシュッ!と開けて、緊張でカラカラの喉に流し込む。

プハァーーーー!
いや、極楽〜。

猛然と山めしにもくらいつき、

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本日のメイン、すじコン焼きそばもあっという間にたいらげた。

(詳しいレシピはこちら すじコン焼きそば

ああ、この雪山を登ってきた達成感と緊張からの開放感、
そして腹の底からこみ上げてくる満足感。

いやいや、これだから雪山、やめられないんすっ(笑)

白毛門(完)

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posted by げんさん at 12:08 | 東京 ☀ | Comment(7) | TrackBack(0) | 尾瀬 上越 奥秩父の山 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
げんさ〜ん、お疲れ様でした♪

白毛門…行ってみたかったのですが
ここは相当大変そう…ちょっと今の私には無理だわと実感。
急登に雪庇に滑落にと手強そうでひるみますね。
無事で何よりです(*^_^*)

でも、いつか白毛門から谷川岳を眺めてみたいんです。
綺麗でうっとりしてしまいました!
ここで見たから満足です。

下山後の山めしは最高に美味しかったことでしょうね。
緊張の連続から解放されてオールフリーで潤されましたね。

う〜ん、ここはいつの季節に登ればいいのでしょうね。
真っ白な谷川岳が見たいけれど 他の季節に挑戦かな(^^ゞ
Posted by 矢車草 at 2012年04月11日 13:41
おおっ、げんさん。白毛門に行かれましたか!
わたしも数年前の3月の終わりに行ったことがあります。
げんさんのレポを読んで、いろいろと記憶がよみがえりました。
最初の橋、のっけからスリリングですよね^^;
でもって、ここ結構緊張するところ多いですよね。
せっぴのせり出しも、谷川側と尾瀬側と両方あるし、トラバースのところ、わたしのときは崩れてたかも・・・。
最後の直登のすれ違い、降りてくる人が怖かったなぁ。
谷川の景色をみるだけなら、松ノ木沢ノ頭あたりまでで十分かなと思った記憶があります。そこまでも、結構登りごたえありますしね^^;

事故、大事に至らなくてよかったですね。
自分のパーティーでなくっても、心配ですよね。

山めしは下山後ということは、あの上高地みたいな景色のところかな。
下山後の安心感と満足感、そしてあの景色、山めしのロケーションばっちりですね^^
Posted by まゆ太 at 2012年04月12日 08:46
>矢車草さん
コメントありがとうございます!

いろいろと手強い部分もある白毛門ですが、
やはりこの季節に行ってよかったです。

(まっ、喉もと過ぎれば・・・の類ですが・笑)

山頂で飲まなくても、こんなに美味しいんだと
妙に納得しました(爆)
緊張と日照で、究極に喉が渇いていましたからね。。
Posted by げんさん at 2012年04月13日 04:48
>まゆ太さん
コメントありがとうございます!

ふふ。
まさしくこの白毛門、まゆ太さんのレポを読んで
行ってみたい〜と思い続けていた場所ですよ。

ナイフリッジの橋も、最後の急登のすれ違いも
そのまんま体験させてもらいました。
んでもって、稜線からの谷川岳の美しい眺めも
憧れていた通り。

なんだか自分の体験でもないのに
懐かしく思い出します (^^)

Posted by げんさん at 2012年04月13日 04:53
げんさん、こんにちわ。
お久しぶりにお邪魔します。
昨日は一瞬ではありますがお疲れ様でした。
私はGWのゆるゆるしらがもんは行ったことありますが、この絵は凄まじいですね。こわい。。
昨日は待ち合わせだったんですか?私は知らない人に山の中で声をかけられてお供に加わるという、体験をしておりました笑

しらがもんからの谷川は美しいですねぇ。。
Posted by たけさん at 2012年04月16日 21:53
>たけさん
おはようございます。
景信山ではどーもでした。

矢車草さんのツイートで、なんとなくあのあたりを歩かれるのかなと思っていましたが、
他にあんなに多くのブロガーさんがいらっしゃるとは露知らず、
私もまさかの集団バッタリに遭遇して
若干アタマが混乱気味で、わけのわからないことを言ってしまってすいませんでした。

白毛門からの雪の谷川岳、長年の憧れだったので
感激もひとしおでした〜
Posted by げんさん at 2012年04月17日 04:55
とても魅力的な記事でした!!
また遊びに来ます!!
ありがとうございます。。
Posted by 履歴書の書き方 at 2012年05月17日 12:48
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