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2010年11月26日

早川尾根から鳳凰三山へ

しみじみとした早川尾根小屋での一夜がすぎ
二十歳の頃のようにぐっすりと、深い眠りから覚めると、3時半。

昨夜の水炊き鍋にまたまたラーメンをほうりこみ、
アツアツの朝鍋をかきこんだら、一気にテントを撤収し
真っ暗な森の中を、高嶺にむけて歩き出す。

夜明けもまだ1時間以上先の樹林帯は、
ヘッドライトだけがたより。

ぐんぐん飛ばして、広河原峠を通過、
白鳳峠を越え、高嶺の登りにとりつくころ、
あたりが明るくなってきた。

昨日のピーカンとは打って変わり、
どんよりとした雲が上空を蔽っている。

これは日の出は期待できないなと思いながら歩いていると、
さっとあたりが紅につつまれたような錯覚におそわれる。

あっ、雲の間から光がさしたのだ。

北岳っ!


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おおっ、甲斐駒っ!


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ほんの一瞬だった。
私のいる高嶺の中腹では、影になって
この北岳や甲斐駒の山頂にちょうど朝日があたるところだけ
雲がきれていたらしい。

山が見せてくれた一瞬の素晴らしい光景に気をよくして
高嶺への道をひたすら登る。


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高嶺到着、7:00。
雲が多く、スカッとはいかないが、二十歳の頃に歩いたときは
2日目の天気はガスガスで、このあたりの景色の記憶はない。


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さて、いよいよ鳳凰三山へ。
最初に目指すは、あの地蔵岳だ。


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30分あまり、砂の多い尾根をいくと、
目の前に地蔵岳のオベリスクが屹立。


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いつ見てもいい眺めだ。

ここからはルンルン気分の鳳凰三山の稜線。
二十歳の頃はガスの中、始めてみるオベリスク以外は
展望もなく、しかし、未知の秋の山を歩いている興奮だけで
足どりも軽かったのだけは覚えている。
(小屋泊まりで身軽だったし。本体もやや身軽だったし・・笑)

観音岳への登り。


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1時間弱で観音岳山頂到着。
富士山をバックに見る、薬師岳。
鳳凰三山で一番好きな眺めだ。


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ああ、気持ちいい。

さて、ここまで開けずにもってきた、
私の山食お気に入り、アメーラルビンズ。
まるで宝石のような扱いのパッケージも、
山にもっていくにはうってつけ。
これお高いけどウマいのだ。


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観音岳の山頂で、ティータイム。


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糖度の高いアメーラルビンズの果実味と酸味が
口いっぱいにひろがり、
目の前の景色をみながら食すと、疲労も吹き飛ぶというものだ。

薬師岳山頂。


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さあ、あとは夜叉神峠へ向けて、
この稜線の森の中を駆けていくだけだ。


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南御室小屋をすぎて、苺平までの森の中で、
再び陽がさしてきた。


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晩秋の鳳凰三山の森の空気をいっぱいにすいながら歩く。


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秋も終わりですな。
当時はまだ10月中旬だったので、もっと紅葉は鮮やかな時期だった。
初めて見る南アルプスの紅葉に、それこそ葉っぱ一枚舞い落ちるだけで
心のどこかが琴なでられるような気がしたものだ。

霧の中でブロッケンもみて、興奮しながら歩いてたっけ。

いつしか晴れ渡った空を見上げながら、夜叉神峠で最後の休憩。


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白根三山に別れを告げつつ、足任せに夜叉神峠入口へと下っていく。
最後は夜叉神の森の紅葉で14:00ちょうどにフィニッシュ。


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あれ、小屋泊まり装備の二十歳の頃より、コースタイムは
圧倒的に早い。

二十歳のオレよ、おまえはまだまだ修行が足りんわ(笑)

・・・って、若い頃の自分に競ってどうすんのかね(苦笑)

いやはや、いやはや・・・・。


(早川尾根から鳳凰三山 完)



【早川尾根〜鳳凰三山 2日目 参考コースタイム】
 早川尾根小屋 4:45 → 5:05 広河原峠 → 6:00 白鳳峠 → 7:00 高嶺 7:15
→ 7:50 地蔵岳 → 8:40 観音岳 9:00 → 9:30 薬師岳 →
10:20 南御室小屋 10:40 → 11:00 苺平 → 12:05 杖立峠 →
 12:50 夜叉神峠 13:10 → 14:00 夜叉神峠入口駐車場


【お気に入りのアメーラルビンズ】
 糖度10度フルーツトマト高糖度ミニトマト アメーラルビンズ


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posted by げんさん at 12:18 | 東京 ☁ | Comment(8) | TrackBack(0) | 南アルプス 夏山 秋山 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
一瞬の朝日に輝く北岳と甲斐駒!!
とっても素敵に撮れてますね〜。

>二十歳のオレよ、おまえはまだまだ修行が足りんわ(笑)

荷物も本体も軽かったけど
きっと感動で一杯で足が進まなかったのかも〜。
二人並べて見てみたいです。(笑)
Posted by akemi at 2010年11月26日 16:47
>akemiさん
コメントありがとうございます!

どうも二十歳のほうが人気のようですね(爆)
コースタイム意識して、むきになっていたかも(笑)

Posted by げんさん at 2010年11月27日 00:36
朝焼けの甲斐駒ヶ岳、そして北岳、美しいですね。この景色が見たくて、山に泊まりたくなるんだなぁ。

南アルプスデビューがこのルートって、げんさんはこの頃から渋好み?(笑)

思考の整理学、家にあったので、読んでみることにしました。なかなかススマナソだけど(笑)
Posted by まゆた at 2010年11月28日 10:31
>まゆたさん
コメントありがとうございます!

この日はどうがんばっても、直接ご来光の見える場所は難しいな・・・
とおもっていたので、一瞬の輝きでしたがとっても幸運でした。

あの頃って、関西にいるとあまり南アルプスの情報がなくって、
比較的安全な早川尾根と鳳凰三山を選んだ覚えがあります。
でも、北岳が展望できるとか、森の中の静かな縦走路というのもやはり魅力だったかも。

思考の整理学、この前ご紹介した中では
一番の難関ですよ(笑)

今日も山の帰りの電車で、「文章を書く心」を
読み返していました〜

今日の山は、ちょっと紅葉の時期が遅かったのですが
来年は絶対に紅葉の時期に行こうと心に決めるほど
素晴らしく心に響く山道でした。

レポはまたこんど。
(次々回ですが・・・)
Posted by げんさん at 2010年11月28日 19:59
>さあ、あとは夜叉神峠へ向けて、
>この稜線の森の中を駆けていくだけだ。

テント泊装備で駆けてってなかなかのもんですけど
まさに駆け抜けましたね。さすがげんさん!

北岳と甲斐駒が素敵です。
ずっと見られたのではと思うくらい見事な一瞬ですね。

若かりし頃の自分と競う姿?成長した自分を見るって良いじゃないですか!こちらもお見事です(^^ゞ

20歳のげんさんが今のげんさんを見たら「やるじゃないか、自分!」って思うかもですね^^
Posted by at 2010年11月29日 12:12
>どなたかな?
コメントありがとうございます!

なんだか、ここ(鳳凰三山)にくると、
飛ばしてしまうのは、過去の自分を無意識の中で
意識してるんですかね〜。

脚力以外に成長しているかなぁ、と思いつつ
確かに体重は・・・
いやはや・・・笑

Posted by げんさん at 2010年12月01日 04:41
あれ? ↑ (^^ゞ
Posted by sanae at 2010年12月01日 09:49
>sanaeさん
やはりsanawさんでしたか!
そうではないかと思いつつ(笑)

Posted by げんさん at 2010年12月02日 04:50
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