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2006年02月21日

長良川ツアー顛末記 激流に翻弄されるの巻(後篇)

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〜長良川ツアー顛末記 激流に翻弄されるの巻〜 後篇



「南無三!」

あきらめて流されていると急に体が圧迫される。

「!?」

なんと体が大の字になったまま、
水中から頭をだしている大岩に貼りついているではないか!

水圧に苦しみながら、なんとか逃れようと胸のあたりにある岩を掴み、
力まかせに上へあがろうと試みた。
すると、下からの波に持ち上げられ、こともあろうにその大岩の上を
“ヒョイッ”と飛び越えたのである。

“!?!!!!!!?”

・・・・と思ったのも束の間。
次の瞬間には大岩の裏側の渦に放りこまれ、
真っ白い泡だけが視界いっぱいに広がる。
もう生きた心地がしなかったが、
流されながらも不思議と難所だけはうまくかわして
流出したパドルを掴み、岸へようやく辿りついた。

するといつのまにあがったのか、E氏の声が響く。
「フネ!フネ!」

その声に、はっと我に返ると、
船腹を見せた我が1人艇が次の瀬に突入していくではないか。
慌てて岸伝いに後を追ったが、そこで河原がなくなており、
5mほど上を通っている国道へ這い上がり、艇を追っかけた。

もうそのころには雨は土砂降りに近くなっており、
全身ズブ濡れで右手にパドルを振りかざし
走ってくる私の姿を見ると、対向車はあわててハンドルを切り、
私をよけていくのであった。
結局、途中で一度回収に失敗した後、
1kmほど下流で川に飛び込んでカヌーをつかまえ、
引き上げた。

対岸を走って様子を見に来たE氏に無事を伝え、
大破してバラバラになったS氏の2人艇と
ふたりを回収する術を施すため、
近くの駅(長良川鉄道 深戸駅)に向かう。
出発点の郡上八幡まで戻り、
車を回収してこなくてはならないのだ。

しかし鉄道は1時間ほど先まで待たなくてはならず、
国道でヒッチハイクを試みたが、
土砂降りの中、ズブ濡れの姿にトラックすらとまってくれない。

ものはためしと駅の横にある喫茶店に入り、
店主のおばさんに事情を話すと、快く車を貸してくれた。

借りたのは牛乳配達の軽トラック。
まずは寒さに震えているふたりをピックアップに向かう。
妙な車で現れた私を見て目を白黒させているふたりと、
大破したS艇を牛乳のカートンとともに荷台に載せて、
郡上八幡へ。
荷台の天井についている“らくれん”マーク入りの幌が風に翻る。

「なんだか可笑しいな。。。」
牛乳配達トラックのアクセルをふかしながら、
笑いがこみ上げてくる。

「ヒックション!!」

後ろの荷台で誰かが大きなくしゃみをした。

「とりあえずは温泉かな。。。」

こみあげてくる笑いをおさえながら、さらにアクセルを踏み込んだ。

( 長良川ツアー顛末記 〜激流に翻弄されるの巻〜 完 )

長良川の川下りの参考に
「日本の川を旅する」オススメです。


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posted by げんさん at 15:49 | 大阪 🌁 | Comment(0) | TrackBack(0) | 川下り(カヌーツーリング) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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